エンジニアリングオフィスの島村よりAkatsuki Advent Calendar 2022 の4日目の記事をお送りします!
先日はYoshitomo Yasunoさんの「
」でした。アカツキのエンジニアはフレームワーク等を常に最新バージョンを適用していて健全な状態を保っています。簡単ことでないことを当たり前のようにやっていてすごいなといつも思うのです。
さて昨今の多くの現場ではチームで開発がされており、アジャイルな開発体制で進めたり、スクラムを導入したりと様々な形で開発を進めていると思います。
どんなチームであれ、主役はチームメンバーです。
そしてチームのパフォーマンスはメンバー個々の能力の足し算で決まるのではなく、コラボレーションの成果がチームのパフォーマンスになると考えます。
そこで今回はこのコラボレーションの重要なコアとなるHRTという考え方について書いてみたいと思います。
なお、HRTは私たちアカツキ / アカツキゲームスのコアバリューとなっており、サイトでも掲載しています。
弊社CEO香田からも全社会において全社員にメッセージとしても話されていました。
HRTの出典はTeamGeekという本で今回のHRT以外にもサーバントリーダーやチーム文化の醸成なども言及していますので、興味のある方は是非ご一読ください。
なおアカツキではエンジニアの必読書となっています。
またこの本は2013年7月に初版が発売された本で、すでに10刷以上されている名著なのでそういう意味でもおすすめです。
1. HRTとは
HRTをTeamGeekの15頁から引用します。
“チームで働くためのポイントを紹介しよう。
<<中略>>
コラボレーションの涅槃に到達するにはソーシャルスキルの「三本柱」を身につける必要がある。この三本柱には人間関係を円滑にするだけでなく、健全な対話とコラボレーションの基盤となる”
この三本柱とは以下の3つの頭文字から来ています。
謙虚(Humility)
尊敬(Respect)
信頼(Trust)
この3つを合わせて「HRT」と呼びます。読み方は「ハート」です。
謙虚(Humility)
世界の中心は君ではない。
君は全知全能ではないし、絶対に正しいわけでもない。常に自分を改善していこう。
尊敬(Respect)
一緒に働く人のことを心から思いやろう。
相手を1人の人間として扱い、その能力や功績を高く評価しよう。
信頼(Trust)
自分以外の人は有能であり、正しいことをすると信じよう。そうすれば、仕事を任せることができる。
“あらゆる人間関係の衝突は、謙虚・尊敬・信頼の欠如によるものだ”
つまり人間関係が悪化している場合、それはあなた、もしくは誰かが「謙虚ではない・尊敬の念を持っていない・信頼していない」ことから生じていると考えることにしましょう。
またHRTの置き所についても言及されています。
まずは、君がHRTを受け入れて、内面化するところから始まる。つまりコミュニケーションの中心にHRTを置くということだ
2. HRTなふるまい
では具体的にどのようなふるまいが「HRTがあるふるまい」でどのようなふるまいが「HRTでないふるまい」なのかを見ていきたいと思います。
よくあるのは他人と意見が違った場合のふるまいに出てくると言われます。
皆様もなにかしらこのような場面にあったことはあるのではないでしょうか。
相手をリスペクトしつつ、自身の考えを伝えることで前向きな対話が可能になるのではないかと考えます。
チームメンバは信頼すべき仲間であり、競争相手でも、邪魔をする敵でもないです。
お互いに尊敬し、自分が正しいというエゴを捨て、謙虚さを忘れずに、お互いを信頼し学ぶことによりチームは強くになると信じています。
3. HRTの欠如
HRTが欠如した言動がチーム内にあった場合、不穏な空気が流れます。
多くの場合、本人に悪気はなく、良いと思っていることを正直に言っている場合が多いです。これは伝え方の問題であることが多いです。
自分の仕事がこのチームで一番重要で大変と思い込み「私が誰よりも貢献している。評価を誰よりも良くするべきだ」と発言する。
自分の考えを主張し「他の人は信用できないので、自分でやります。」と周囲の意見に耳を傾けず独善的に進める。
周囲の「もう少し別の言い方はできない?」という指摘に対して、「何か間違ったこと言ってますか?内容については反論の余地はないですよね」と返答をする。
4.HRTアンチパターン
何事も過剰な適用は危険です。HRTでも気をつけなくてはならないことがあります。
- 謙虚にし過ぎて相手の増長を生む
- 尊敬し過ぎて支配者を生む
- 信頼し過ぎてプレッシャーを生む
用量用法を守って利用しましょう。
5. 最後に
以上がHRTの紹介でした。
私は自身はもちろん、チームの中心にHRTをおくことがコラボレーションの鍵と信じています。
チームでHRTを共通言語としてできると、より円滑なコミュニケーションがとれて、一つ上のレベルでアウトカムが出せるチームとなれるのではないでしょうか。
明日のAkatsuki Advent Calendar 2022 は tomotaka-yamasakiの「Airtest で Device Farm, Local, CLI, IDE など様々な環境で楽にテスト実行するための方法」です。
彼はJSTQB Advanced Level を保持しており、QAエンジニアの立ち位置からいろいろな気づきを与えてくれます。今回も楽しみですね。
最後に、私たちアカツキゲームスは仲間を募集しています。
ぜひカジュアル面談からでも大丈夫ですので、どしどしご応募ください!
恥ずかしがり屋な方は私個人にご連絡いただいても大丈夫です〜
最後まで読んでいただきありがとうございました。