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リーン・スタートアップはもう古い?企業内新規事業でよみがえるLeanな事業立ち上げ <#00.はじめに>

こんにちは、ライブエクスペリエンス事業部のポリック (id: poric_ries) こと、赤堀です。エンジニアではなくビズの人間です。

 

さて、突然ですが、僕らのチームでは今こんなサービスを作っています。

joymo.herokuapp.com

 

このサービスはまだベータ版の域を出ませんが、アイディアや検証の仕方について次のような反響をいただいています。

 

この反響をみて、僕らのチームの取り組みを共有することが、世の中に役に立つのかもしれないと思い立ち、ブログで公開していくことにしました。

f:id:poric_ries:20180316125433p:plain

今回は#0ということで、本ブログの目的や背景、今後配信予定のコンテンツなどについてお話します。

 

1.目的

①世の中に新たな価値を生み出そうとするチーム/人の生産性を上げることに貢献したい
アカツキの新規事業に興味・関心を持ってくださる方を増やしたい

 

2.背景

「なぜ、ブログを書こうと思ったか?」

僕らのチームの経験をありのまま共有することが、世の中の役に立つと思ったからです。さらに掘り下げると、次のような背景があります。

 

実践に役立つ新規事業開発ノウハウが共有されていない

スタートアップはもちろん、あらゆる企業で新規事業への取り組みが盛んな昨今にも関わらず、私のようなビズ/ディレクターにとって実践に役立つノウハウは世の中にまだわずかしか共有されていません。

エンジニアにとっては当たり前である、リアルタイムかつリアル(ソースコード含む)な「知の共有」という習慣が、(少なくとも日本の)ビズ/ディレクターにはあまり根付いていません。

 

なぜ、新規事業開発ノウハウは共有されにくいのか?

この要因は、誤解を恐れずにいえば、ビズ/ディレクターにとっては、情報の非対称性を生むことこそが競争優位性であり、自らの経験によって得た貴重な情報を共有するという習慣が根付きにくいためです。

たしかに「あるKPIが分かれば、その事業の成否が透けてしまう」ことは起こりえるため、情報開示に敏感になるのは当然ですが、それに引きづられて、事業成否を映すKPIとは本来”切り離せる”はずのノウハウまで共有されにくく、共有されたとしても抽象化され実践には活かしにくい形になってしまっています。

 

ビズ/ディレクター間でも”知の循環”を促したい 

エンジニアのコミュニティに存在する、実践に即した知の循環(恩恵を受けたら還元する)が回っていない。そんな状況を少しでも改善すべく、本ブログは次のようなコンセプトを設定しています。

 

3.コンセプト

リアル”なノウハウを”リアルタイム”に届ける

リアル

抽象化したノウハウは実践には役に立ちません。実践に役立つのは、抽象化したノウハウにもとづくリアルな実践録です。

一方、抽象化したノウハウは、起きた事象を体系立てて整理したり、そこから真因を抽出し打ち手を講じる際に参考にすることで、振り返り(学び)の精度を上げることには大いに役立ちます。

リアルタイム

日々変化の激しい業界であり、できるかぎり即時性を持ってノウハウを届けることに価値があります。

 

4.ターゲット

新規事業の立ち上げに携わる全てのチーム/人

コアターゲットは企業内新規事業担当者(ビズ/ディレクター)=私と同じ立場の方

  

5.今後配信予定のコンテンツ

冒頭で紹介した「JOYMO」にたどり着くまでの2ヶ月に渡るチャレンジと悪戦苦闘の日々を、会社に怒られるラインのギリギリを狙って、できるかぎり透明性を持って情報公開していきます!

配信予定のコンテンツは以下の通りです。

コンテンツ一覧

#1.今回の新規事業開発における前提・制約条件
アカツキ社、ライブエクスペリエンス事業とは
・今回の前提、制約条件
・新規事業開発プロセスの方針

#2.走り出す前の準備
・メンバー
・必読本
・ファシリティ
・テーマ設定 など

#3.とりあえず走ってみる!Running Lean&SPRINTの実践
・やったこと(時系列でなるべく詳細に)
・結果と振り返り

#4.方法論をチューニングしながら走る!

#5.走り慣れてきた!案外すぐにゴールできるんじゃね!とおもったら...

#6.ターゲットを変えて再スタート!

#7.ダーティー&セクシーな検証

#8.to be determined

 

7.[改めての紹介] 2ヶ月間のランでたどり着いた新サービス「JOYMO(ジョイモ)」

今年1月から走り出した新規事業開発の過程で見つけた新サービスの原石です。まだまだ正式ローンチにはほど遠いものの、ありそうでなかった新しい価値を提供しうるサービスです。

joymo.herokuapp.com

  

以上、いかがでしたか?

 本編#1以降を読みたいと思った方は、ぜひB!&シェアをお願いします!「こんな内容も知りたい」などあればコメントをお待ちしています。


「ユーザーが欲しがるものを作れ!」by Paul Graham@Y Combinator