SIGGRAPH 2023参加レポート - Akatsuki Hackers Lab | 株式会社アカツキ（Akatsuki Inc.)

おはようございます！！！！

株式会社アカツキゲームスでクライアントエンジニアしているスーです。

最近の趣味はピクミン4です。

今年の8月6日〜10日にロサンゼルスに開催された SIGGRAPH 2023 にXR開発研究部のサポータとして参加してきたので、レポートと感想をお送りします。

SIGGRAPH とは？

SIGGRAPH（シーグラフ）とは、1967年に Sam Matsa 氏がプライベートで開催したInteractive Computer Graphics のセミナーが最初で、1974年から正式にカンファレンスとして開催されているとのことです。

今は毎年夏にアメリカで開催されるコンピュータグラフィックスのトップカンファレンスとなっています。

最新の Computer Graphics（CG）と Interactive Techniques に関した論文と技術がここで発表され、デモの展示がされます。また、CGに関する講義とアニメーションの展示もあるのがポイントです。

一言というと、SIGGRAPH はみんなでCGの話をワイワイするお祭りです！

参加の経緯

アカツキゲームスでは、XR研究開発部があって、月一回、社内に向けての公開ミーティングがあります。

そこでXR開発部の谷口さん(X(Twitter): @kidach1、YouTubeチャンネル) が 2018 年から Siggraph の展示プロジェクトに投稿していて、今年も採択されたことを知りました。なんと今回で5回目です。

（余談ですが、会場では「どうやって5回採択されるんですか？」で何度も聞かれましたw 本当にすごいことです。）

私が大学院にいる時はコロナの時期だったので、SIGGRAPHの現地参加ができなかったのですが「私も行ってみたいです！！！！」とミーティングで大きい声出したらサポータとして行けるようになりました 🎉

行く準備としては、今回展示の内容を把握し、他のサポータと一緒にデモのリハーサルをしました。

出発2週間前にパスポートの有効期限が6ヶ月未満であることを気づき、ギリギリに準備できたことは秘密です。

日程と展示内容

SIGGRAPHは5日間開催されます。

私たちが出展した展示 Immersive Pavilion Village（実機デモセッション）も5日間 11:00-17:00 まで展示してきました。

今回展示した内容はこちらの記事とYoutube動画をご覧ください。

今回展示した Dimix は Diffusion Model と Mixed Reality のシームレスな統合を目指したシステムです。

Dimix では360度のパノラマ画像を MixedReality 環境として表示します。ユーザーが見ている前方のエリアを切り出しサーバーに送信、Diffusion Model によるインペインティングと深度推定を行った上で MR 空間を更新しています。

そして過去研究の Garage[Taniguchi, 2021] を用いて深度情報から 3 次元空間をリアルタイムで復元し、3 次的なインタラクションを可能にします。

例えば、MR 空間に自由にインクを塗るような体験が可能です。

今回はアカツキゲームスのオフィスで360度写真を撮影してデモをしました。
ハロウィン、クリスマスなどのコンテンツをAIに作らせ、オフィスを彩っているので是非ご覧ください。
その中にホラーシーンもあり、前髪が黒くて長い女の人と血塗れ床などのコンテンツを作っていましたが、体験した皆さんからは大好評でした！