こんにちは!Akatsukiインターンの速水です。 僕は今、POGプロジェクトという新規事業の立ち上げに携わっています。 POGとはPower Of Games(ゲームの力)の略で、今Akatsukiでは、日常よく遊ぶゲームの要素をゲームでない分野のサービスやプロダクトに応用して、それらの質を高めたり、それらを通じて社会をより良く、より楽しくするための取り組みをあれこれ考えています。 僕からは、ゲームの力を活用した世界にある様々なサービス、プロダクトを紹介していきます。 今回は、近年注目されている「医療・健康×POG」の分野、その中でも「子供に優しいPOG医療・健康サービス」について取り上げたいと思います! ## Pain Squad(小児がん患者の治療サポートサービス)
小児がんの子供たちは、適切な治療を受けるために、毎日痛みがでた時間を書いて記録する必要がありますが、これは子供たちにとって非常に退屈で、また精神的に負担の大きな作業でした。 そこで小児がんと闘う子供たちが、楽しく痛みのでた時間を記録するサポートを目的としてPain Squadが開発されました。まず記録する作業を「書く」から「フリック」するに切り替え、作業すること自体に面白さを加えたことで、子供たちは痛みから気を紛らわせることができ、「痛みを記録する作業」が子供たちにとって以前よりも負担の少ないものになりました。また報告作業後に警察官からの激励メッセージ動画が視聴できたり、継続的な報告によって子供たちのランクが上がったりと、子供たちが作業に没頭できるようなゲームの要素が所々にちりばめられています。このサービスは痛みを正確に記録させることだけでなく、子供たちの心のケアも同時に実現したゲームであるといえます。 http://www.campaignpage.ca/sickkidsapp/ ##
Wellapets(喘息対処学習サービス)
Wellapetsは、LifeGuard Gamesが喘息の子どものために開発した育成ゲームで、ゲームを通して喘息に対する適切な対処法を学ぶことが出来ます。ゲーム内のキャラクターに吸入器を使用させたり、掃除させたりすることで、キャラクターの育成とあわせて、子供は段々と喘息に対する適切な対処の仕方を学ぶことができます。これはいわゆる「代理強化」の効果を利用したサービスで、同効果を利用したサービスとしては他にNike+の「Mini」があります。喘息の適切な管理によって、喘息患者一人当たりの医療費を大幅に削減できることから、今後喘息治療の一助としてWellapetsが広く活用されることを期待しています。 http://healthtechnews.jp/2014/02/12/asthma_management_app/ ## Owlet Vitals Monitor(乳幼児の健康管理プロダクト・サービス)
最後にPain SquadやWellapetsと違い、そこまでゲーム色の強くないサービスをご紹介。 Vitals Monitorは、Owlet社が乳幼児の健康管理ために開発したウェアラブルデバイスです。これは厚手の靴下のようなデバイスで、内蔵されたセンサーによって、乳幼児の心拍数や皮膚温度、寝相などのバイタルデータが親のスマートフォンにおくられ、適宜チェックすることができます。特に同サービスでは乳幼児の寝相を観察することできるので、うつぶせ寝を原因とする突然死の防止に効果があると期待されます。 http://healthtechnews.jp/2014/01/14/owlet_and_mimo/