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デザイナーが最低限知っておきたい4つの心理効果まとめ

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はじめに

はじめまして。Akatsukiのデザイナーの渡邊です。 このAkatsukiHackersLabというハンパ無いブログの場をお借りして、デザイナーにとってなにか少しでも意味のある記事を書いていけたらと思います。

自己紹介

名前: ワタナベリョウ

サウザンドメモリーズでデザイナーをやっています。 千メモをよりワクワクできるサービスにするために、AiやPsでの画像制作やFlashでちびキャラに命を吹き込むようなお仕事をしています!

デザインは人の心を動かせる、ひいては世界を変えられると本気で信じているデザイナー見習いです。

今回は、大学や独学で学び、これは欠かせない/面白いと思った心理効果をいくつかご紹介したいと思います!

デザイナーが最低限知っておきたい4つの心理効果まとめ

ゲシュタルト心理学

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部分や要素の集合ではなく、全体性や構造に重点を置いて捉える心理特性  

わかりやすく言うと人間は「まとまりのいい形で知覚しようとする」ようです。 以下の6つが法則として示されています。

  • 近接の要因
    近いものをまとまりとして知覚する
  • 類同の要因
    似たものをまとまりとして知覚する
  • 閉合の要因
    閉じている組み合わせをひとつのまとまりとして知覚する
  • 共通運命
    同様の動き(それを連想させるもの)をひとつのまとまりとして知覚する
  • 図と地の関係
    ある物体が見えるときそれを図、その背景を地として知覚する
  • 良い連続の要因
    滑らかな経過を見せる連続がまとまりとして知覚されやすい

コントラスト効果

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相対的に物事を捉える認知特性。

高いものの後にそれより安いものを見ると、すごく安いと感じてしまった というようなことはありませんか? 複数の選択肢を提示されると、比較してそれぞれの利点/欠点をより強く感じてしまう、という心理効果です。

  • 松5000円、竹3000円、梅1500円だと竹が一番人気になりやすい。
  • 「お問い合せ」と「資料請求」のボタンを並べると、資料請求だけを配置した場合に比べ、資料請求を押す割合が高まる

■マジカルナンバー

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人間が短期記憶で把握できる情報は7個(個人差により+-2)程度である。 

これはデザインをかじった人間なら誰もが知っているワードかもしれません。 情報の総量が多い場合、7つぐらいまでのカテゴリ分けなどをするといいですよ、っていうお話です。 (最近では4+-1という研究もあるようです。)

  • 人は自分に必要な情報があるかを数秒で判断する
  • web制作でも情報を適切にグルーピングすることで、ユーザーの理解を高めることができる

ジャムの法則

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選択肢が多いときは、少ないときよりも判断を下しづらくなる

ヒトは選択肢が多ければ多いほど、選択することへのストレスを感じるようです。 これはマジカルナンバーにも関わりますが、そもそもヒトはそんなに多くのものを比較検討する能力を兼ね備えていない、ともいわれています。

  • 6種類のジャムを並べたテーブルと24種類のジャムを並べたテーブルの2つを用意したところ、どちらのテーブルでも試食をした人の人数は変わらなかった。しかし、最終的にジャムを購入した人の割合を見ると、6種類揃えたテーブルの場合は30%、24種類のテーブルではなんと3%と非常に大きな差が開いてしまった。

まとめ

以上、4つの心理効果を紹介しました。内容としては結構身に覚えのあるものが多かったのではないでしょうか?

あくまでアカツキの渡邊が普段意識しているものであり、あくまで「〜しがちである」という内容の心理学ですが、 数字やSEO的な観点だけでなくヒトの心を動かす、行動を設計する立場のデザイナーとして覚えておいて損はないと思います!